熱帯魚の飼育に欠かせない器具を便利に活用するためのポイントです。
水槽や濾過器などに比べ、つい後回しにされてしまいがちな飼育用品ですが、こうした小物類を充実させることによって日々の管理はずっと楽しくなり、このことは熱帯魚の飼育を無理なく長く続けるためのポイントでもあります。
水道水に含まれる塩素を中和して、熱帯魚に安全な水を素早く用意したいときに使います。また、水道水の塩素はカルキ抜きを使わなくても、バケツなどに水を入れて丸一日そのままにしておけばほとんど消えてしまいますので、急いでいないのであれば、こうした方法で飼育水を用意しても良いでしょう。
水草を植えたり、エサを与えたり、時には器具の位置を少しずらしたり、外れかかった吸盤を固定しなおしたりと、工夫次第によって、ありとあらゆる場面で大活躍するアイテムです。観賞魚用のできるだけ長いピンセットを選びましょう。
まず壊れるものではないですし、よく使うものなので、できるだけ品質の良いピンセットを探してみてはいかがでしょうか。ピンセットはまさに相棒と言えるようなオールマイティアイテムです。
残りエサを回収したり、底に落ちたゴミなどを拾い集めるのにも大活躍します。また、先端をハサミで切って入り口を広くして使えば、卵や産まれたばかりの稚魚を別の容器に移すときにも便利です。
水草を切るときに役立ちます。一般のハサミは濡れると錆びやすい上に、熱帯魚にとって好ましくない機械油が塗られていたり、切れ味が鈍くて切断面がつぶれてしまい、そこから腐って枯れてしまうことなどもあるため、水草専用のハサミを準備しておくのが賢明です。なお、水草専用のハサミはサビにくいように作られていますが、使用後はこまめに水気を拭き取っておくことが大切です。品質の良いハサミを選べば長く使い続けることができるでしょう。
熱帯魚をすくって別の容器に移すための飼育用品ですが、それだけではなく、ハサミで切りとった枯れ葉や死魚を取り出すのにも役立ちます。
小さな水槽の中で大きなアミを振り回すと、熱帯魚を捕まえられないばかりか、水草を引き抜いたりしてレイアウトが台無しになってしまいますので、小さなアミの方が使い勝手が良いでしょう。ただし、もし45センチの水槽で使うのであれば少し大きめのアミの方が便利です。
水槽内の環境がしっかりと整っていれば、それほどコケは生えませんが、それでもガラス面にはうっすらと産毛のようなコケが生えてきますので、コケ取りがあるとこうしたコケをサッと取り除けて便利です。なお、プラスチック水槽やアクリル水槽に使う場合には、必ずアクリル水槽用のコケ取りを使うようにします。
いじめられている熱帯魚や稚魚を保護するのに飼育用品です。水槽の外側に取り付けることのできる商品もあります。