熱帯魚の飼育に適した水草の図鑑です。
熱帯魚の水槽で栽培できる水草には実に多くの種類があり、水草の栽培はそれ自体がとても楽しいものです。
さて、このサイトは小さな熱帯魚を小さな水槽で飼育することがテーマですので、それに合った水草を選んでみたいと思います。小さな水槽に入れる水草には、できるだけ葉が小さく繊細な種類を選ぶと、美しい水景が作りやすくなります。
水草の購入についてですが、有茎水草はたいへん良く殖えますので、小さな水槽の場合では一種類につき一房づつ購入しておけば十分です。前景用の水草は少し多めに購入しておきましょう。ポイントにアヌビアスなどを植えたい場合には一株だけ購入しておきます。
小さな水槽に何種類もの水草を入れると雑然としてまとまりのない印象になってしまいます。とりあえず背景とサイドには有景水草を１～２種類、前景には小さな水草を１種類だけ選んでおくとレイアウトがしやすいでしょう。後は好みに応じて中央にアヌビアスを植えたり、代わりに小さな流木や観賞魚用の飾り石などを入れるとレイアウトが引き締まります。
有茎水草とは茎を上に長く伸ばしていく背の高い水草で、このため後方へ植えるのに適しています。とても良く殖えますので、少なめに購入してもすぐに水槽を水草でいっぱいにすることができます。しかし、その反面、際限なく殖え続けてしまうため、伸びてきたら途中から切って植え戻してあげる必要があります。
背の高くならない小さな水草を前景に植えると、まるで芝生のように美しい光景を作ることができます。中でもグロッソスティグマはリシアのように生長につれ浮力で浮かび上がってしまうこともなく、管理も楽なのでおすすめです。
水草の中には明るい照明やＣＯ２，肥料などを使わなくても育ってくれる丈夫な水草もあります。こうした水草には大きくなってしまうものが多いのですが、小型のアヌビアス・ナナなら小さな水槽でも育てることができます。
