熱帯魚

病気の予防|小さな熱帯魚の楽しみ方

熱帯魚が病気にならないようにするための予防方法を解説しています。

病気を予防するために

熱帯魚が病気にかかる原因は限られていますので、そこさえ押さえておけば病気にかかることはほとんどありません。そこでここでは病気を予防する上で必ず押さえておきたい原因と対策について考えてみたいと思います。

購入時の注意点

熱帯魚の病気が発生する原因のほとんどは病気に感染している熱帯魚を水槽に入れてしまうことにあります。特に入荷直後の熱帯魚は感染していても発症していないなど、見た目ではわからないことも少なくありません。

また、病原菌の中には日常的に存在しながらも普段は感染しないものもいて、それらが熱帯魚の輸送時に生じたスレや誤った管理によって発症し、患部で爆発的に増殖した病原菌が他の熱帯魚にも伝染するということも起こります。

こうしたリスクは熱帯魚を長年飼育している経験者であれば無意識に回避しているものですが、初めて熱帯魚を飼育される方には意識してみてもなかなかわかりにくいと思いますので、まずはとにかくお客さんの立場になって考えてくれている良心的なショップを見極めて購入するということが重要です。

良心的なショップには共通していることがあります。それは入荷直後の熱帯魚はたとえ頼んでも売ってくれないということです。これは老舗の専門店であろうと、簡単な包装しかしてくれない熱帯魚量販店であろうと変わりません。

どんな販売の仕方をしているショップであっても、お客さん目線でのサービスを徹底しているショップからは、お客さんの水槽では一匹たりとも死魚を出したくないという意気込みが感じられます。このようなショップに出会ったのであれば、むしろ素人の目で選ぶよりも店員さんに選んでもらった方がよほど安心です。

※良いショップの選び方のヒントは「熱帯魚の購入」の章でもご紹介しています。

飼育時の注意点

熱帯魚の水槽に少しくらい病原菌がいたとしても、健康な熱帯魚であればそうそう感染はしないものです。ところがスレてヒレや体表にキズがついたり、急激に水温が下がったりすると、それを糸口にして病原菌がここぞとばかりに熱帯魚に感染してしまうことがよくあります。

こうしたことから、次のようなポイントに注意しておくことが熱帯魚を病気から守ることにつながります。

特に硬度の違う水を急にたくさん入れるとエラに深刻なダメージを与えてしまうことがあります。エラは病気に感染しやすく死に直結する部位にも関わらず、外観からは判断がつきにくいので、とにかく何か異常が起こったときにはエラへの感染の可能性も頭に入れておくことが大切です。


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