熱帯魚

病気の治療|小さな熱帯魚の楽しみ方

熱帯魚の病気を治療するための手順を解説しています。

病気の治療について

熱帯魚の病気は様々ですが、ここでは病気の大半を占める白点病と尾ぐされ病を中心に解説してみたいと思います。この二つの病気はそれぞれ治療方法が異なりますが、未知の病気に感染した場合でも、そのどちらかの治療方法によって解決できる場合がほとんどです。

治療には塩水浴(水1リットルあたり食塩3グラム)や水換え、水温を上げる、といったことによって回復する病気もありますが、通常は魚病薬を用います。ほとんどの魚病薬は水草を枯らせてしまいますので、水草を入れてある水槽には水草への影響が少ない観パラDやグリーンFクリアーなどを用いると便利です。

なお、水草が入っていない場合には魚病薬に加え、食塩を水1リットルあたり3グラムの割合で入れると効果的です。食塩はいきなり水槽に投入せず、まずプラスチックのコップに水を入れて、その中で溶かして食塩水を作り、水槽に入れるようにします。

このとき食塩水を熱帯魚にかけないよう、できるだけ熱帯魚から離れた場所に入れます。特にナマズの仲間は食塩水を直接かけると死んでしまう場合があるため、要注意です。

治療中はエサを与えない方が良さそうに思えるかもしれませんが、これは誤った処置で、治療中でもエサを求めてくる病魚には必ずしっかりとエサを与えてあげて下さい。

もちろん残りエサが出ないようにするのは言うまでもありませんが、魚病薬によって濾過バクテリアは死滅してしまうため濾過が機能しなくなりますので、糞なども見つけ次第、取り除いてあげましょう。こうしたことをきちんとしてあげられるかどうかによって大切な愛魚の運命が決まります。

熱帯魚の病気が治ったら、水槽はいったん全部きれいに掃除して魚病薬を洗い流し、新たにセットしなおすことになりますが、新しくセットしたばかりの水槽には濾過バクテリアがいないことをくれぐれも忘れずに、決して治療前のような量のエサをいきなり与えたりしないよう、要注意です。


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