熱帯魚

熱帯魚の器具|小さな熱帯魚の楽しみ方

熱帯魚水槽の水をきれいに保つための濾過器を解説しています。

濾過器について

熱帯魚にとって水は生命に関わる重要なものです。熱帯魚を飼育していれば必ず熱帯魚にとって有害な物質が発生しますが、これを無害化する上で、濾過器は極めて大きな役割を持っています。

小さな水槽でも大きな水槽に勝るとも劣らないくらい状態良く熱帯魚を飼育するために、まずは小型水槽での濾過器について考えてみたいと思います。

濾過器の選び方

水槽に水を浄化するための濾過器を入れて底に砂を敷き水草を植えるという、ごく一般的な熱帯魚の飼育方法において、特に重要なのが濾過器です。

濾過器には様々な種類があり、それぞれに長所や短所がありますが、中でも優秀なのはエーハイム社の2211という外部式フィルターです。

外部式フィルターの長所

見た目も美しいこの濾過器は他の濾過器に比べて音と振動が極めて少ないのが特徴です。それだけでなく、耐久性があるため長く使え、掃除の際にも熱帯魚にストレスを与えず、水草を育成するためのCO2も逃がしません。

また、濾過能力にも素晴らしいものがあります。この濾過器は本来40リットルくらいの水を浄化する能力がありますので、それを10リットルほどの水槽に用いれば、その能力も十分に余裕あるものとなります。また、濾過槽内にもかなりの水を蓄えるため、1割ほど大きい水槽で飼育しているのと同じことになるでしょう。

これらのことから、この外部式フィルターは、熱帯魚、水草、濾過バクテリア、光、エサの調和を得るために、最も適した濾過器のひとつと言えます。少し値は張りますが、水槽の数が少ないのであれば音や振動を我慢して他の濾過器を使い続けるよりも、人にも熱帯魚にも優しいこの濾過器がおすすめです。

外部式フィルターの短所

この濾過器の最大の弱点は大きさにあります。だいたい2リットルのペットボトルくらいの大きさがあり、これを水槽の外、しかも水槽よりも低い位置に置かなくてはなりません。ただし見た目は美しいので、部屋の美観を損なうようなことはないでしょう。

そして、もうひとつ問題となるのが水流です。この濾過器はかなりの水流を発生させるため、小さな水槽では水の流れが強力になりすぎる可能性があります。

強い水流は、例え熱帯魚が流されることがなかったとしても、熱帯魚が流れていくエサに追いつけず、食べることができないということが起こりえます。そのため、水流が強くなりすぎないよう使用する水槽のサイズには注意を要します。

この濾過器を10リットル以上の水槽に使うのであれば、水流を苦手とするチョコレートグラミーでも大丈夫ですが、5リットルくらいの水槽に使用するのであれば、別売りのサブフィルターを接続して水流を弱くするといった工夫をしてあげた上で、テトラやアカヒレ、ダニオ、ラスボラなどの泳ぎの得意な種類だけにするのが良いでしょう。

岩や流木を入れることによっても、場所によって水流の強さに緩急を作れますので、これも効果的な方法です。

なお、5リットルより小さな水槽では水流があまりにも強くなりすぎますし、岩や流木などを入れようものなら、ただでさえ少ししか入らない水もほとんど入らなくなってしまうため、こうした水槽に外部式フィルターを使用するのは、いささか無理がありそうです。


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