熱帯魚の飼育に欠かせない水換えのポイントを解説しています。
熱帯魚を飼育していると水槽の水質は少しづつ変化し、水道水の水質とは違ったものとなります。このため、いきなり大量の水を交換してしまうと、熱帯魚の種類によっては水質の急激な変化に耐えきれず死んでしまうこともあります。
水質の急変を未然に防ぐためにも、通常の水換えでは一度に換える水の量は多くても3分の1までとして、たくさん水を換える必要がある場合には水換えの回数を増やすようにします。また、水道水に冷たい水をいきなり入れると水温が急激に下がり、病気の引き金にもなりますので、これについても注意してあげる必要があります。
水を換えるには、まず専用のバケツなどに水を汲み、カルキ抜きを入れて塩素を中和し、必要があればお湯などを足して水温を調整します。
水の準備ができましたら、水槽の水を4分の1(コケが発生しているようなら3分の1)ほど捨て、新しい水を、できるだけ熱帯魚のいない場所にゆっくりと入れていきます。
小さな水槽では水量が少ないので、水を捨てたり入れたりする際には熱帯魚を入れるときに使用した行楽用のプラスチックコップを使用すると便利です。
水換えのペースは週に一回くらいですが、水槽内の調和が保たれるようになると、月に一度の水換えでも、正常な環境を維持できるようになります。水換えは熱帯魚にとって大きなストレスになります。やたらに水換えを行うよりも、できるだけ水を汚さないような管理を心がけ、水換えの必要の少ない飼育を行うことで、熱帯魚の状態はより良くなります。