熱帯魚の飼育において水を換えるタイミングの見極め方を解説しています。
熱帯魚を毎日よく観察していると、次第に水換えが必要なときのサインに気づくようになります。水槽にコケが生えてきたり底にゴミがたまってきたりというのも水換えが必要な時期の目安となりますが、もっとも注意深く観察しておきたいのは、やはり熱帯魚と水草の状態です。
健康な熱帯魚はエサの時間になるとソワソワしながら水面に集まってきますので、このとき元気のない熱帯魚がいないかをチェックします。また、エサを食べるときにいつもの勢いがなかったり、口に入れても吐き出してしまったりするようであれば要注意です。以降は少し早めのペースで水換えを行うよう心がけましょう。
熱帯魚と同様に水草の生長具合も水槽の状態を理解する上で重要な手がかりになります。新芽の緑が色濃く次々と出てくるようであれば問題ありませんが、葉がまばらに生えているようなら照明を明るくし、新芽が白ければ液肥を与え、そして、生長が鈍かったり葉にコケが生えてきたら水換えをしてあげましょう。
また、ソイルを敷いている場合には時が経つにつれ酸性になりすぎてしまう場合があります。そして、いったん酸性に傾いてしまった水は、少しくらいの水換えではもとには戻りません。特に中性やアルカリ性を好む熱帯魚をソイルを敷いた水草水槽で飼育している場合には、たとえ熱帯魚が調子よくみえても、日頃からできるだけこまめに水換えをしてあげることが大切です。